台南の有名観光地である、「林百貨」や「台南孔廟」から歩いて10分ほどの場所にある臺南市美術館へ行ってきました。
第1館と第2館があり、チケットを購入すると両方入場できます。
目的は台北の故宮博物館から出張している白菜。
以前台北で見たときは、人が多くてゆっくり見られなかったのでもう一度見たいとずっと思っていました。
白菜が出張中の第2館は真っ白で近代的なデザイン。
日本人の坂茂さんが設計を手掛けたそうです。
居留証を提示すると台南市民ということで、100元でチケットを購入できました。
台南市民以外は200元です。
中は開放的なデザイン。天井のガラスがきれいです。
千載南逢——故宮國寶佇臺南
翠玉白菜
光緒帝の側妃のひとりである瑾妃の嫁入り道具だったそう。
白菜は純潔な人柄、上部のキリギリスとイナゴは多産の象徴です。
玉人與熊
モンゴルの民族衣装を着た人間と、熊が手を取り合っています。
軽やかに踊っているように見えて可愛いです。
他にも貴重な展示品がたくさん来ていました。
コンパクトにまとめられていて見やすかったです。
平日の昼間に行ったので、人も少なめでゆっくり鑑賞できました。
臺南囡仔顏水龍
台南出身の画家、顔水龍の展示も見てきました。
旅行に行く際は必ずスケッチブックを持ち歩いていたそうで、「速寫」(スケッチ、クロッキー)の作品を中心に展示されていました。
日本統治時代の台灣に生まれた顏水龍は、東京藝術大学を卒業しています。
台灣に戻った後は伝統工芸の記録や普及活動にも力を注いだことで、「臺灣工藝之父」(台灣工芸の父)と呼ばれています。
台南各地に残る顔水龍ゆかりの地
典藏聚焦:洪通、張炳堂、許淵富、蔡草如
台南出身の4人の芸術家の作品が、「民間信仰」と「在地風土」の2つのテーマを軸に展示されていました。
個人的に一番興味を惹かれたのは蔡草如です。
彼もまた日本統治時代の台南で生まれ、日本画家の川端玉章が設立した「川端画学校」で学びました。
館内の説明
【台南陳氏、潘氏、鹿港郭氏為臺灣三大傳統彩繪名家,陳氏以陳玉峰為第一代,陳壽彝、蔡草如為第二代,第三代則有蔡國偉及柯武鐘等。】
「傳統彩繪」とは簡単に言うと、廟などの伝統的な建物に神様や龍、鳳凰などの宗教的な絵を描く技術のことです。蔡草如の描いた絵は、台南各地の廟に残っています。
また日常の風景や人物を描くことも好きだったそうです。
春遊富士山(1945)
最上階にカフェがありましたが、満席で入れませんでした...残念💦
景色を眺めながらゆったり過ごせそうでした。次回は早めに行きます!
★注意
・館内の説明文は中国語と英語のみです。
・展示は定期的に入れ替わるので、公式HPで最新情報を確認してください。